ESET、ランサムウェア対策を強化する新機能 「ランサムウェア修復」を提供開始 ~暗号化されたデータも最新状態に復元、ビジネス継続性を強力に支援~

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ESET(本社:スロバキア)は、本日、ランサムウェアの暗号化による長期的なビジネス中断を防ぐ新機能「ランサムウェア修復」、メールセキュリティを向上させる新機能を含むESET PROTECT Platformのアップデートをリリースしました。高度化するサイバー攻撃に対し、データ復旧とメールセキュリティ、AIによるインシデント対応支援を強化し、企業のセキュリティ対策を強力にサポートします。

 

新機能とアップデートの特長

  • ランサムウェアの修復:独自技術で安全なデータ復旧を実現
    ESETの総合セキュリティプラットフォームであるESET PROTECT(イーセット プロテクト)プラットフォームに新たに搭載されたランサムウェアの修復は、ESET独自のランサムウェア保護と連動し、ボリュームシャドウコピーサービス(VSS)に依存しない次世代のランサムウェアロールバックを提供します。ランサムウェアによる暗号化を検知した際には、最新の安全なバックアップから包括的なロールバックを実行し、お客様のビジネス中断や身代金支払いを未然に防ぎます。
  • メールセキュリティの向上:なりすまし・ホモグリフ攻撃対策を強化
    クラウドアプリ(MS365、Google Workspace)に対する保護を提供するESET Cloud Office Security(イーセット クラウド オフィス セキュリティ)は、なりすまし対策とホモグリフ攻撃対策機能を新たに追加し、メールセキュリティを大幅に向上させました。悪質な偽装URLやドメインを検出し、フィッシングなどによる被害を未然に防ぎます。
  • AIアドバイザーの拡充:IT/セキュリティ担当者の対応をリアルタイムに支援
    ESET AI Advisor(イーセット エーアイ アドバイザー)の機能と利用可能な範囲を拡大しました。ESET PROTECT MDR、ESET PROTECT Eliteを含むEDR/XDR導入のお客様は、ESET AI Advisorによるインシデントの解説や推奨対応を自然言語で受けられます。これにより、セキュリティ運用の効率性が向上し、インシデント発生時の迅速な対応を支援します。

IPA(情報処理推進機構)「情報セキュリティ10大脅威2025 [組織]」において、「ランサムウェア攻撃による被害」が10年連続トップ10入りしており、その脅威は深刻化しています。ランサムウェア攻撃において、最も一般的かつ深刻な被害をもたらすのがデータ暗号化です。攻撃者は組織の重要データを暗号化し業務を完全に停止させます。その後、暗号化解除と引き換えに高額な身代金を要求しますが、攻撃者はボリューム シャドウ コピー(VSS)などのシステムバックアップを侵害直後に削除または破壊するため、被害組織はデータの復旧が極めて困難になり、膨大なコストを強いられることになります。

ESET LiveSense(イーセット ライブセンス)を基盤とする次世代ランサムウェアの修復機能は、ランサムウェアに特化した検知・保護を提供する「ランサムウェアシールド」と連携し、不審なアクティビティをリアルタイムに悪意か無害かを判断し、直ちにバックアップを作成します。悪意と判断された場合には、ランサムウェア保護がランサムウェア実行プロセスを即座に停止し、新しく作成された最新かつ安全なバックアップからファイルを自動的にロールバックします。無害の場合、作成されたバックアップは破棄されます。

ESETのランサムウェアの修復の最大の特長は、ドライブ上に独自の保護されたストレージ領域を持つことです。これにより、攻撃者によるバックアップファイルの削除、破壊、改ざんを完全に防ぎ、常に安全な状態でのデータ復旧を可能にします。この独自技術により、従来のソリューションでは困難であった、攻撃者によるバックアップファイルの破壊からの確実なデータ保護を実現します。

ESETのエンタープライズ&SMB/MSP担当バイスプレジデントであるMichal Jankech(ミヒャル・ヤンケ)は、次のように述べています。「ESETは、ランサムウェアに関連するサイバー犯罪ビジネスを阻止するために、世界各国の法執行機関やITセキュリティ企業と提携する国際的なプロジェクト『No More Ransom(ランサムウェアなき世界)』の一環として、ランサムウェアを軽減する革新的な取り組みを行ってきました。ESETのランサムウェアの修復は、暗号化、盗難、データ保持に至るまでの包括的なランサムウェア対策を実現します。使いやすいESETのランサムウェアの修復はお客様にさらなる安心感を提供します。」

 

メールセキュリティとAIアドバイザーのアップデート

ESET Cloud Office Securityは、なりすまし対策とホモグリフ対策機能を新たに搭載しました。ホモグリフとは、視覚的に類似した文字(例えば、数字の「0」とアルファベットの「O」など)を使用することで、それを利用し攻撃者が信頼できるソースを装う手口や、巧妙な文字置換による偽装ドメイン・URLを高い精度で検知します。また、疑わしいメールのローバック機能により、疑わしいと判断された配信メールを迅速に回収・隔離し、被害拡大を防止します。さらに、新しいダッシュボードは、直感的な操作性とカスタマイズ性を向上させ、ユーザー固有のニーズに合わせた効率的なセキュリティ管理を実現します。

ESET AI Advisorは、パフォーマンスの向上と利用範囲の拡大により、セキュリティ担当者の日常業務にシームレスに統合されます。ESETの高度なXDRソリューションや脅威インテリジェンスフィードを活用し、複雑なセキュリティインシデントの対応をAIが支援します。これにより、ITリソースが限られた組織でも、高度なセキュリティ対策を効果的に実施できます。

新機能とアップデートの詳細については、こちらをご覧ください。

 

ESETについて

ESETは、最先端のデジタルセキュリティで攻撃を未然に防ぎます。ESETは、AIと人間の専門知識の両方を取り入れて、既知のサイバー脅威や新たなサイバー脅威を防止し、企業、重要インフラ、そしてユーザーを保護します。AIを活用したクラウドファーストのESETのソリューションとサービスは、エンドポイント、クラウド、モバイル保護のいずれの分野においても、優れた利便性と効果を発揮します。ESETのテクノロジーには、堅牢な検出と応答、極めて安全な暗号化、そして多要素認証が含まれます。24時間365日体制でリアルタイムに攻撃を防ぎ、お客様一人ひとりに合わせた強力なサポートを提供し、ユーザーを保護し、サイバー攻撃による業務の中断を防止します。デジタル環境が常に進化し続ける中で、セキュリティにも先進的なアプローチが求められています。ESETは、研究開発センターと強力なグローバルなパートナーネットワークを活用し、世界最高クラスの調査研究と強力な脅威インテリジェンスを提供しています。詳細は、www.eset.com/jpをご覧ください。また、LinkedInFacebookTwitter(X)でフォローしてください。